【香港=木原雄士】香港で3日、「逃亡犯条例」改正案に反対するデモがあり、観光客も多い九龍地区の繁華街、旺角(モンコック)や尖沙咀(チムサーチョイ)で警官隊と衝突した。若者らはデモが認められたルート以外の幹線道路を占拠して、香港島と結ぶ海底トンネルの入り口も一時封鎖した。香港政府はデモ隊の取り締まりを強化しているが、混乱に拍車がかかっている。
3日午後のデモ行進には主催者発表で12万人が参加した。夜にかけて一部のデモ参加者が警察の建物を取り囲み、物を投げたり火を付けたりした。警察は午後9時すぎに強制排除に着手し、催涙ガスを使用した。
条例改正をめぐる毎週末のデモは警察と一部参加者の衝突が常態化している。7月28日にも激しい衝突があり、44人が暴動罪で起訴された。若者らは警察がデモ隊を厳しく取り締まる一方で、マフィア組織「三合会」が関与したデモ参加者への暴行事件の対応が手ぬるいとして批判を強めている。
一方、警察を支持する親中派も3日、香港島で集会を開き、主催者発表で9万人が参加した。5日には仕事を休んで抗議活動に参加するゼネストが呼びかけられており、経済活動への影響を懸念する声が出ている。
2019-08-03 14:24:00Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48188710T00C19A8EA3000/
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