【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシアのジョコ大統領は26日、ボルネオ(カリマンタン)島東部の東カリマンタン州の2つの県(日本の市町村に相当)を首都移転の候補地に選んだと正式に発表した。人口が過密で洪水など災害も多い現在の首都ジャカルタから、2024年にも新首都へ移転する。候補地決定で移転計画が本格的に動き出す。
東カリマンタン州のプナジャム・パセル・ウタラ県とクタイ・カルタネガラ県の中に新首都を建設する。両県内の具体的な場所は今後、詰める。地震や洪水など災害発生の確率が低いことや、東カリマンタン州の中心都市、バリクパパンや州都サマリンダにも近く、国際空港や港湾などのインフラが比較的そろっていることなどから2県を選んだ。
ジョコ政権は4月末、首都移転を閣議決定した。国家開発企画庁が同島の東カリマンタン州、西カリマンタン州、中部カリマンタン州の複数の場所を候補地として調査していた。災害の有無や、インフラの状況、民族構成などの社会的状況などを総合的に評価していた。関係者によると、東カリマンタン州の候補地が最も高い評価を得たという。
2019-08-26 07:38:00Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48999490W9A820C1FF8000/
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