【モスクワ=小野田雄一】モスクワ中心部で27日、9月に予定されるモスクワ市議会選(定数45)の候補者排除に抗議するデモがあり、少なくとも520人が治安当局に拘束された。市議選に関するデモは3週末連続。前回の20日には推定約2万2千人が参加し、近年の政治デモとしては異例の規模だった。
デモは、汚職追及で知られる反政権派指導者、ナワリヌイ氏周辺の活動家など10人以上が立候補登録を拒否されたことに抗議して行われた。候補者らは登録に必要とされる有権者の署名5千人分を市選管に提出したが、署名の「偽造」を理由に却下された。選管が政権の意を受け、多くの署名を意図的に「無効」とした疑いが指摘されている。
ロシアでは経済低迷の長期化や公職者の腐敗を背景に、政権が統制する管理選挙に厳しい目が向けられつつある。
27日のデモは市の許可を受けておらず、治安当局は開始直後から参加者の強制排除に乗り出した。負傷者が出ており、拘束される人数もさらに増えそうだ。
2019-07-27 14:07:00Z
https://www.sankei.com/world/news/190727/wor1907270009-n1.html
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