韓国の康京和(カンギョンファ)外相は、文在寅(ムンジェイン)大統領が安倍晋三首相に送った親書の内容について、「首脳間の対話は常に開かれているという立場から、懸案が克服され(首脳同士が)会えればよいという希望を表した」と30日、国会答弁で明らかにした。文氏が首脳会談を呼びかけていたことを韓国側が明らかにするのは初めてだ。
康氏は、会談の実現には日本の対韓輸出規制強化や元徴用工の問題などで「両国の隔たりを狭められるきっかけ」が必要だと指摘。「そうした成果が保証されるなら首脳会談の意味があるだろう」と語った。
親書は、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に参列するため来日した李洛淵(イナギョン)首相が24日に安倍首相と会談した際に手渡した。韓国側の説明によると、懸案を早期に解決できるよう努力していこうと呼びかける内容を盛り込んでいたという。
韓国政府には、11月初旬の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議、11月中旬のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で日韓の首脳会談を実現させ、日本の輸出規制強化などを解決させたい思惑がある。(ソウル=神谷毅)
朝日新聞社
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2019-10-31 07:00:00Z
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